夏の特集記事
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夏
うえのドイツ文化村ダンケフェスト うえのドイツ文化村
宮古島をレンタカーで走っていると、突然ドイツのお城が現れます。「あれは何?」と思ったまま通り過ぎてしまった人も多いのではないでしょうか。
あれは「うえのドイツ文化村」。そして毎年8月、そのお城の前の広場が夏まつりの会場に変わります。それが「ダンケフェスト」です。
なぜ宮古島にドイツのお城があるのか
実はここには、ちゃんと理由があります。
1873年(明治6年)、ドイツの商船エル・イ・ロベルトソン号が台風のため宮古島の宮国沖で座礁しました。座礁を知った宮国の住民たちは荒波の中へ小さな船で漕ぎ出し、船長と乗組員を救助。住民による看護と生活扶助から、乗組員は約1ヶ月後にドイツへ帰国しました。
これに感動したドイツ皇帝から感謝状と博愛記念碑が贈られたことが、宮古島とドイツの友好の始まりでした。そのゆかりの地に建てられたのが、このドイツ文化村です。
「ダンケ(Danke)」はドイツ語で「ありがとう」。島民への感謝の気持ちが、この祭りの名前になっています。
1日の楽しみ方
ちびっこかき氷早食い大会や、生ビールで早飲み大会、スターライトコンサート、打ち上げ花火などを楽しむことができます。
なかでも毎年の盛り上がりどころは「ドイツ生ビール早飲み大会」。中ジョッキに注がれたドイツビールを飲み切る早さを競う人気イベントで、参加者の豪快な飲みっぷりが会場を大いに沸かせます。ドイツ文化村でドイツビールを飲む、という組み合わせがまた絶妙です。
野外ステージでは有名アーティストによるパフォーマンスや、宮古高校の吹奏楽部による演奏、ダンス部による演技が披露され、地元の高校生が一生懸命に演奏する姿が観客の心をつかみます。そして夜の締めくくりは花火。お城をバックに夜空に広がる花火は、ここでしか見られない光景です。
フェスト以外でも、ここは面白い
ダンケフェストがなくても、うえのドイツ文化村は立ち寄る価値があります。入園は無料で、博愛記念館やキンダーハウスを利用する際にのみ別途料金がかかります。
博愛記念館はドイツの古城「マルクスブルグ城」を原寸大で再現して建てられた記念館で、8階の展望室からは地上42メートルからのパノラマ展望が楽しめます。天気のいい日は来間島や東平安名崎まで見渡せます。
キンダーハウスには、グリム童話に関する資料やドイツのおもちゃが展示されており、本物のベルリンの壁も展示されています。宮古島でベルリンの壁が見られるというのも、なかなか不思議な体験です。
そして密かな人気スポットが「ハート岩」。干潮時前後1時間程の時間帯だけハート型の全体が現れる岩で、園内海岸線に突き出た岬の先端から眺めることができます。タイミングが合えばぜひ。
アクセスと注意点
宮古空港から車で約15分。無料の駐車場があるためレンタカーでも安心です。ダンケフェスト当日は混雑が予想されるので、早めに到着しておくと余裕を持って楽しめます。
荒天の場合は翌日に順延や中止になることがあります。当日の天気予報はあらかじめチェックしておきましょう。
ドイツ語で「ありがとう」という名前の祭りが、南の島の夏の夜に続いている。それを知った上で見る花火は、ただの花火とはちょっと違って見えると思います。